事業規模を大きくしたいけれども資金が足りない、資金調達が間に合わないといった問題は多くあります。そんな時に活用したいのが事業融資です。ここでは事業融資を受けるにあたって考えておきたい金利について説明していきます。

・銀行の金利の現状

・事業融資が受けられる金融機関

・金融機関によって違う金利

など、これから資金調達を検討している企業にとって有益な情報が得られます。金利が低くなるとお得に借りられる融資は、一体どこで借りるのが一番お得になるのでしょうか?

金利の決まり方

事業融資の金利は銀行から借りるのであれば固定金利と変動金利のみとなります。自身の希望で金利を決定づけることは基本的には不可で、原則金利は銀行が審査によって決定していきます。

気になる金利については銀行ごとで変わってきます。事業融資を扱う大手主要銀行の場合ですと、三井住友銀行では2.125%~、三菱東京UFJ銀行は2.35%~9.00%といったように銀行によって異なっているのがお分かりになるでしょう。

また、現在日本政府の政策金利は低い傾向にあります。政策金利とは街の銀行それぞれに中央銀行がお金を貸す際の金利を指しています。銀行の融資の金利の相場も低くなりつつあるので、現在は優良中小企業向けの融資においては短期プライムレートと呼ばれる1.8%~2%程の金利が基準になってきています。

ただ事業融資が受けられるのは銀行だけではありません。そして金利は融資期間や調達方法、さらには事業規模といった条件によっても金利は変化してくるものなのです。それではそれぞれの金利条件を詳しく見てきましょう。

融資期間

企業が銀行から融資を受けるとなると金利は、融資を返済する期間によって変わってきます。例えば金利を公表している長野銀行では以下のような金利に設定されています。

融資期間3年以内→2.766%

5年以内→2.996%

10年以内→3.436%

10年超→3.436%

上記のようになっており、返済期間が長くなればなるほど金利が高くなっていくのです。なぜ返済期間が長いと金利が高くなるのか?という話についてですが、これは長期間の融資中に何かトラブルが起きた際、返済が途絶える恐れがあるからです。

融資期間が長いと短い場合よりもそういった返済が途絶える可能性は高くなりがちです。銀行は万が一の時の対策として、長期間に及ぶ融資の際は金利を高く設定せざるを得ないのです。

調達方法

事業融資は調達方法の違いによっても金利が異なってきます。調達方法の違いというのは、貸付を行う金融機関の違いを指しています。

政府系金融機関(日本政策金融公庫)、預金を取り扱う金融機関(地方銀行・信用金庫)、預金を取り扱わない金融機関(消費者金融・信販会社)といったように、融資を受ける金融機関によって金利は変わります。

政府系金融機関

政府系金融機関は日本政府が100%出資している金融機関です。事業系融資として用意されている制度はいくつかありますが、その中でも最も使用されていることの多い中小企業向けの長期融資ですと金利は最低1.11%、最高で1.19%というように金利がかなり低めに設定されているのが特徴です。

預金を取り扱う金融機関

銀行や信用金庫にあたる預金を取り扱う金融機関は、多くの企業が最初に融資を受けようと検討する場所です。融資率が多いこれら預金を取り扱う金融機関は金利も一般的には低いと言われています。

例として、みずほ銀行の中小企業向けに提供されている融資サービス「スマートビジネスローン」の金利を見ていきましょう。これは借入期間12ヵ月以内(1ヵ月単位)で最大1,000万円の融資を受けられるビジネスローンで、気になる金利は1%台~14%となっています。

1%台~となると金利は低いように見えますが、場合によっては14%にもなる可能性があります。

金利に幅がある理由は融資を受ける企業の返済能力や借入期間、そして融資金額によって変わってきます。先ほどでもご紹介したように期間が短くなると金利も低くなるよう設定されています。

預金を取り扱わない金融機関

こちらの貸付方法は、基本的にはノンバンクで行われます。大手には消費者金融のプロミス、アコムなどがありますが、ここでは例としてプロミスの事業融資の金利について見ていきましょう。

借入金額は最大300万円までで金利は6.3%~17.8%となっています。金利は他と比べるとやや高い傾向にあるでしょう。ただし審査のハードルが低いとされており、最短であれば当日融資が受けられるというメリットがあるのです。とにかく生き急で資金調達をしたい場合には存分に活用できるでしょう。

事業規模

事業規模とは融資を受ける企業の大きさを表しています。簡単に説明すると大手であるか中小企業であるかどうかです。

例えば信頼度の高い企業に向けて融資が可能な政府系金融機関では、基本的には1~2%前後の低金利に留まります。一方で中小企業でも融資が受けやすい都市銀行になると数%~10%前後と金利の幅が広がるように、事業規模によって融資を受けるのに適している金融機関が変わります。

これから会社を立ち上げるという企業であれば預金を取り扱わない金融機関ならば簡単に審査に通り融資を受けられます。

事業融資の金利についてのまとめ

今回ご紹介してきた事業融資の金利をまとめるとこのようになります。

・日本政策金融公庫→金利:年1~3%、審査の難易度:やや厳しい、融資までの期間:長い

・銀行→金利:年2~10%、審査の難易度:普通、融資までの期間:数週間程度

・ノンバンク→金利:年6~18%、審査の難易度:簡単、融資までの期間:短い(最短即日)

といったように、融資を受ける金融機関によって大きく異なりますが、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるかも異なってくるのです。

事業が拡大することによって低金利で貸付が可能になります。これから需要が高まる分野のビジネスを展開していくのであれば、どんどん事業融資による借り入れを行い、規模を拡大していきましょう。拡大することによって低金利の恩恵を受けながら企業の成長につなげられます。

事業融資の金利に関することで悩んでいるのなら、ビジネスカタリストにご相談ください。事業融資を受けたいと考えている方々のサポートを行っているので、不安解消に役立つアドバイスをさせていただきます。