銀行が融資をする際、銀行は格付というものを利用しています。

格付というのは別名債務者審査とも呼ばれるもので、
主には決算書を基に格付がされています。

この格付が良くなると得られるメリットがいくつもあります。

  • 銀行から受ける融資の金利が下がる
  • 保証協会などの保証が付かない融資(プロパー融資)を受けることができる
  • 銀行からの融資を受けやすくなる
  • 銀行から融資の提案を受けることができる

などなど、とにかく銀行借入が非常にしやすくなるというのがわかるかと思います。

銀行は晴れの日に傘を貸して、雨の日に傘を取りあげる、
と言われるくらい、必要な時にお金を貸してくれません。

ただ、そこに文句を言っても銀行の融資のスタンスが変わるわけではありません。
自分でいつでも銀行から借りやすい体制(財務状況)を整えておき、
資金調達に備えましょう。

今回のコロナウイルスなどのような想定外のような状況にも、
格付がいい企業とよくない企業とでは、
審査のハードルが驚くほど違います。

とはいえ、この銀行格付を良くしていくには
どういう方法をとっていけばいいでしょうか?

方法は色々ありますが、
一番わかりやすく、一番確実な方法をお伝えします。

銀行格付を良くする方法は利益を出すこと

銀行格付を良くする一番の方法は、

利益を出すこと

これにつきます。

決算書の貸借対照表(BS、バランスシート)、損益計算書(PL)、というのが
主に銀行格付で利用されています。

BSというのは、決算日時点の会社の資産、負債、自己資本の金額を表したもの、

PLというのは、会計期間(多くの会社は1年の期間ですね)中の売上や経費の支払金額、その差し引きで利益が出たか損失が出たか、

というものを表しています。

このBSとPLというのは連動していて、
PLの利益もしくは損失というのが、
BSの繰越利益剰余金の部分に反映してきます。

この繰越利益剰余金というのは、
資本金と合算で自己資本と言われるもので、
企業の健全性を表す自己資本比率を計算する際に利用されます。

自己資本を増やす方法で一般的なのは、

  • 資本金を増やす
  • 利益剰余金を増やす

この2択です。
資本金を増やすことは簡単ではないので、
利益を出して利益剰余金を増やしていくことが
自己資本比率を上げて、銀行格付を良くしていく方法になります。

利益を出すために節税はほどほどにする

利益を出すということと、節税というのは両立できません。

というのも、節税をするということは利益が少なくなるということになります。

売上から仕入分や経費などを引いて、そこから税金が引かれて、
最後に残る当期純利益というものが、
利益剰余金に加算されるからです。

ですので、節税をしなくても経費が予定よりもかかると、
利益が少なくなる、もしくは出ないなんてこともあり得るわけでして、
そうすると利益剰余金が全然増えない、場合によってはマイナスになる、
ってこともあり得るわけです。

そうすると、銀行格付に重要な自己資本が減ってしまうので、
銀行の評価が良くないものになってしまうわけです。

利益を出すには日々の財務状況を確認しよう

営業活動をしていると、
売上、経費などの数字は日々変化しています。

売上の管理はできていても、
経費はめんどくさいからまとめて計算している、
とやっていると、
決算の時にふたを開けてみたら赤字で着地しそう。

なんてこともあり得ます。

そうならないために、
月毎、それが難しい場合はせめて3ヶ月に1回ペースで
締めることをおススメします。

といっても、法人経営の場合は会計事務所にお願いしているケースが殆どだと思いますので、
領収書などをまとめておいて毎月忘れずに提出することをやっていれば、
月次の試算表というのはできあがると思います。

この試算表で今の財務状況を確認することで、
会社の経営状況も把握することができ、
決算時に黒字着地ができるように予定を立てることができます。

全部を頭の中で把握するというのは難しいと思いますので、
その月が終わったらなるべく早く書類を提出して、
試算表を作成してもらうようにお願いしましょう。

今の格付が悪いと思われる場合

例えば、この前の決算が赤字だった。
もう何年も黒字になっていない。

そんな今の格付が悪いと思われる場合は、
諦めないといけないのか?

いえ、決してそうではありません。
今から変えていけばよいのです。

結果を変えることはできません。
しかし、これから先のことはいくらでも変えることはできます。

今現在の問題点を洗い出し、
その問題点を改善できる計画を作成し、
その計画を実行していく。

その計画も絵にかいた餅のようなものではなく、
現実に達成が可能な計画にして、それを銀行担当者が納得してくれれば、
今出ている決算が悪かったとしても、
対応は可能です。

また、今すぐに借入する予定が無い場合であれば次の決算で良くするように変えていけばよいですし、
借入を予定している場合は、銀行担当者に納得してもらえるような計画書を作っていくことです。

ビジネスカタリストでは、
元銀行の審査担当者がおりますので、
銀行担当者との折衝や、提出書類の作成、
財務状況を改善して銀行格付をよくしていくためのコンサルティングなどを
行っております。

ご興味があればお問い合わせください。