融資を受けられる金融機関は至るところにありますが、その中でも日本政策金融公庫は国が100%出資している機関です。そのため安心して利用できるとして多くの人が融資を受けています。

この記事を見ている方の中にも日本政策金融公庫から融資を受けたいと思っている方がいることかと思います。この記事では日本政策金融公庫から融資を受けたい方に向けて、気になる日本政策金融公庫の審査のポイントについてまとめていきます。はたして審査基準はどうなっているのでしょうか?

日本政策金融公庫は比較的審査が甘いって本当?

日本政策金融公庫では、融資を受けた人の多くから「審査が甘いと感じた」と言われることが多い機関になっています。金利が低いため、一見審査が厳しいものを想像してしまう日本政策金融公庫の貸付ですが、多くの方が審査を甘く感じているのはなぜでしょうか。

日本政策金融公庫というのは国が出資していますので、国の中小零細企業の創業を支援するという意向を汲まれています。この他にも金融機関から法人が融資を受ける場合には代表者の人的保証がほぼ必須の中で、早くから代表者を連帯保証人に入れないで融資を行っています(入れない場合は金利が多少上がります)。

国が積極的に創業者を支援したいと考えているので、その考えに基づき日本政策金融公庫でもなるべく多くの方を支援したいと考えています。
そのためには、きちんとした事業計画を元に作成された書類があり、その書類から計画達成と返済の見通しがあると判断される必要がありますが、きちんとした事業計画作成することで、審査に通る確率を高めることはできます。

甘いと感じている方の多くは、しっかりと準備を行ったことで比較的スムーズに審査が進んだために甘いと感じています。しかしながら、公庫の審査通過率は5~6割ほど。一人で申込をした場合は2割ほどと言われています。通過された方の残りは税理士などの専門家によるアドバイスなどを受けて融資を受けることができています。

ですので、審査は比較的甘いと思われていても、実際には創業して創業融資を受けようとしている方の半分の方が審査に通らないのです。では、審査に落ちてしまって人はいったい何が問題だったのでしょうか?

審査落ちになる原因とは?

個人信用情報

審査に落ちてしまう原因の内、気づきにくいものは個人信用情報です。個人信用情報の審査というのは、日本政策金融公庫では行われていて(CICという情報機関の情報を主に取得しています)、銀行や信用金庫から融資を受ける際に保証してくれる信用保証協会でも取得されていると言われています。

利用残高や返済履歴を確認されるため、利用が多いかどうかはもちろん、今までの返済に遅れがないかなどはチェックして、もし該当することがあった場合には審査前にその原因を確認しておく必要があります。

公共料金、税金の支払状況

また個人信用情報以外にも、公共料金、税金などの支払の遅延がある場合にも注意です。「公共料金はさすがに審査には影響しないだろう」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、税金は支払されていない場合はまず通りません。また、公共料金なども生活に関わる費用のため、その支払いが遅れている場合は日々の生活自体が成り立っていないと判断され、返済も遅れてしまうだろうとみなされてしまい融資が下りなくなるのです。

自己資金の割合

さらには、自己資金が少なすぎるのも融資を受けられない原因の一つです。日本政策金融公庫では創業融資に関して、創業資金総額の10分の1の自己資金を有していることを申し込み要件に定めています。そのため、借入希望額の10分の1の金額を所持していることが確認できなければ融資の申し込みすらできないのです。

事業計画の妥当性

他にも事業計画に矛盾が発生している場合にも審査には通りにくくなっています。矛盾しているかどうかは今までの事業経験を基に考えられることがほとんどです。ですので、今回始める事業の経験が全くない場合には、その事業計画の数字の信ぴょう性がないと思われてしまいます。

審査時に覚えておきたい4つのこと

先ほどご紹介してきた内容を踏まえて、覚えておきたいポイントです。これらを準備することで確実に融資を受けられるというわけではありませんが、審査に通る確率を高めてくれるものになりますので、ぜひご準備ください。

個人信用情報を確認しておく

個人信用情報は誰でも取得して確認することができます。
※参考 CICのHP(https://www.cic.co.jp/
心当たりがなかったとしても、実は過去に1回分だけ支払が漏れていて融資を受けられなかった、なんて事例もあります。
1回支払が漏れてしまうともちろん審査は通らず、しかもその分を支払って個人信用情報に反映されるまで数か月の時間がかかってしまいますので、創業融資を受けると決まった段階で一度自分の個人信用情報を確認しましょう。

融資希望額の3割程度の自己資金を用意しておく

自己資金が融資希望額の1割に満たない額しか所有していない場合はそもそも融資の申し込みができないとご紹介しました。しかし、1割準備すればいいのか?というとそうではなく、実際に1割の準備で審査が通る方はそれ以外の項目が優秀(例えば事業経験が誰が見ても問題ないと言えるなど)な方です。

自己資金額は借入金額の3割程度は準備する必要があります。

もちろん、審査に通りたいからといってお金を借りて入金するのは逆効果です。審査時には通帳を見せることになりますので、お金の流れから審査担当者に指摘されてしまいます。

一番良いのはコツコツと少しずつ自己資金が溜まっていく通帳を見せることですが、そうでない場合には一度ご相談ください。

配偶者の通帳も用意しておく

既に結婚している方ならば配偶者の通帳も用意しておくのが理想的です。配偶者にも収入があると分かれば万が一返済ができなくなった場合でもカバーできるとして、資金力があることの証明に繋がります。

特に配偶者がパートやアルバイトではなく、会社員として働いているならばかなりのプラス評価が期待できるでしょう。よく夫婦で創業する、という方がいらっしゃいますが、片方はそのまま働いている方がリスク分散にもなるので、審査のポイントは良くなります。

家族とは言え通帳を勝手に持ち出すのは家庭内トラブルを招く原因にもなってしまうので注意してください。必ず許可を得て面接時に提出しましょう。

今までの経験を洗い出す

事業計画が妥当なものと言われるためには、今までの経験、どういったことをやってきたか、ということが重要になります。

自分は経験があると思っていても、審査側からするとその経験はこの事業には必要ない、と思われてしまうと、せっかくプラスポイントが得られるものが得られない、なんてこともあり得ます。

ですので、転職をする場合に書く職務経歴書を作るようなイメージで今までのお仕事でどんなことをされてきたかを洗い出ししてみてください。その中に今回創業する事業に使える経験があるかもしれません。

日本政策金融公庫の融資審査まとめ

日本政策金融公庫は、低い金利ながらも多くの方に利用されています。

審査が甘いとは言われているもののそれはしっかり準備をしてきたことで感じるもので、実際にそこまで審査は甘くありません。ポイントを抑え、創業時にスタートダッシュが切れるよう、しっかりとした準備をすることをオススメします。

ビジネスカタリストでは審査のポイントを抑えた支援はもちろんのこと、万が一審査に通らなかった場合でも解決策を見つけ出していきます。豊富な知識を有したスタッフが寄り添いながら支えていくので、融資に関する悩み事がある方は、ぜひ利用を検討してみてください。